陶泉 御所坊/とうせん ごしょぼう

Posted at 07/07/14

花吹雪 兵衛の坊も 御所坊も
目におかずして 空に渦巻
  与謝野晶子


御枉駕萬謝海無量


有馬温泉の春の始まりは、
林渓寺の「未開紅の梅」の花から始まります。
この梅の木の梅干を食べると子宝に恵まれるという伝説があります。

稲荷神社のある一体は白いコブシの花が咲きます。
正確にはタムシバなのですが、
有馬の人達は頑なにコブシといっています。
そしてそのコブシの花が沢山咲くと
「今年はお客さんが多い!」と言って喜びます。

御所坊玄関前の善福寺の糸桜は「神戸名木100選」に
選ばれた見ごたえのある桜です。
夜はライトアップされて、御所坊の温泉に浸かりながら
善福寺の桜を見るのは大変情緒があります。
開花時期にはこの桜が見える部屋を希望されるお客様が
多いのですが、実は中庭の側のお部屋も素敵です。

春の絶対お薦めの魚は、フルセと呼ばれるいかなごの親。
明石近辺の漁師たちは朝昼晩フルセの時期は
食べるといいます。ただし漁期は2週間ほどです。

関連の農業法人では「春木菜」と呼ぶ、
白菜の新芽を栽培しています。
白菜はアブラナ科の植物ですから、
形状は「菜の花」に良く似ています。
しかしエグミがなく、甘味のある野菜です。

地元産ではないのですが、
桜海老を駿河から取り寄せています。
かき揚げは絶品です。
昼間の蕎麦と桜海老のかき揚げは如何でしょうか?

 

“御枉駕”わざわざ道を曲げてお越しいただき恐縮です。
“萬謝”ありがとう“海無量”ものすごく大変(多く)
「数ある旅館のホームページの中から、
わざわざ見つけてお越し頂き、
大変有難く感謝申し上げます。・・・・という意味です。

御所坊の館内に多くの漢字が書かれています。
見慣れない文字や漢字が溢れていますが、
興味を持ってみて頂くと幸いです。
最近、旅雑誌等で“デザイナーズ旅館”という、
一つの宿のスタイルがよく紹介されるようになりました。
有名建築家やインテリアデザイナー・照明家等が
関わって作っている旅館をさしています。

16年前から、御所坊も、多くの専門家の協力のもとで
作り上げてまいりました。
その一番の中心人物は“無方庵”(むほうあん)の号を持つ、
美術作家綿貫宏介先生です。

御所坊の館内のいたる所に、先生の書画をはじめ、
多くの作品が飾られています。
お客様の浴衣を始め、客室係の帯のデザイン、
食器類、暖簾やアメニティー等々・・・。
御所坊全体が、
無方庵好みに出来上がっていると言って過言ではありません。
また、食事の際、提供する丹波西山酒造の酒のデザインや、
国産のぶどうを使ってフランスで高い評価を受けた、
勝沼醸造のワイン類も先生のデザインです。

微に入り、細に入り、綿貫スパイスが展開された空間は、
館内に一歩踏み込んだ時、
独特の統一された雰囲気に驚かれるのではないでしょうか?

建物自体は、昭和初期の木造建築を継承している為、
音や光等、諸々の負の遺産も引き継いでいます。
良くも悪しくも、個性の強い宿です。
お越し頂き、お気に召して頂ければ幸いです。


陶泉 御所坊/とうせん ごしょぼう
〒651-1401
神戸市北区有馬町858
TEL:078-904-0551/FAX:078-904-3601

 

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